バケーションレンタル物件の詳細が見やすく
Vacasaは、北米の大手バケーションレンタル管理プラットフォームとして、マーケティング、予約、清掃、メンテナンス、ゲストサポート、物件のコンプライアンスと許認可に関する支援などを通じて、住宅所有者に総合的なサービスを提供しています。北米、コスタリカ、ベリーズといった最も人気の高い保養地で400箇所以上の施設を運用しています。
貸別荘をゲストに詳しく紹介するため、Vacasaは2015年にMatterportとの連携を開始しました。「当社のビジネスの中核にあるのはテクノロジーです」とデジタル部門の副社長、Caleb Donegan氏は断言します。「ですから、Matterportとの連携は、他社との差別化を図り、ビジネスが成熟していく中で素晴らしいシームレスな予約体験を提供するためのシンプルで費用対効果の高い方法でした」
創業当初、Vacasaは高品質の写真の使用を非常に重視していました。広角レンズを使えば標準レンズに比べて細部までよく写りますが、空間の寸法が歪むこともあり、また空間のニュアンスまでは拾いきれません。対して、Matterportのデジタルツインなら、ゲストは滞在を決める前に施設全体のレプリカを確認し、没入型3Dツアーで一つ一つの空間をたどって流れを完全に把握することができ、ありのままの施設の状態を実感することができます。Dollhouseモードでバケーションレンタル物件の全体像を、フロアプランモードでは部屋の位置関係を確認でき、ツアーを友人や家族に送ってバケーション物件選びの参考にしてもらうこともできます。「休暇には多額の費用がかかりますので、お客様にはできるだけ多くの情報を提供して、滞在先選びやプランの決定に活用していただきたいと思っています」とDonegan氏は語ります。
Vacasaの物件リストでのMatterport採用率は90%近くに達しています。効果もおのずと明白になります。「Vacasaの物件リストでのMatterport採用率は90%近くに達しています。成果もおのずと明白になっており、Matterportのデジタルツインを採用した掲載物件では、予約コンバージョン率がほぼ12%*上昇しています」とDonegan氏は語ります。 「お客様がこうした貸別荘を見る時間も3倍長くなっています」
一つ一つの物件がユニーク
どのオーナーの別荘も独自の特徴があります。これは同時に「Vacasaの顧客サポートチームが各物件を熟知することは不可能」というビジネス課題につながります。「Matterportのおかげで、お客様から電話で問い合わせがあったときに、顧客体験担当者はその特定の別荘を閲覧することができます」とDonegan氏は言います。「お客様の問い合わせ内容がよくわかるようになり、どのような問題であってもより迅速に解決できます。また、配電盤のように重要なものの場所を簡単に伝えることができます」
貸別荘物件に対する顧客の要望は多種多様です。すべての顧客が物件について知りたいことを当社が予測するのは不可能ですが、その必要もありません。Matterportで正確な空間データを取得し、3Dツアーで物件のあらゆる側面を再現できるからです。「個人的にも愛用しています」とDonegan氏は実体験を語ります。「私自身、当社の扱うさまざまな物件に滞在しています。子供が2人いますので、息子が上段から落ちないよう、二段ベッドの形状を確認したいというニーズがあります。こうしたニーズは人によってまったく違うでしょう」
Vacasaが取扱物件の特長をより効果的にゲストにアピールできるため、物件所有者側では競争の激しい市場で物件を際立たせるために住宅を改装する動機が生まれています。これは両者にとって好ましいことですが、特に所有者側は予約件数の増加で収入が増え、改装費用に補填できるという好循環が期待できます。
Vacasaはコストも節約しています。「Matterportは驚くほど簡単に使えるので、プロの写真家や撮影班を別荘に派遣する必要がありません。操作の習得には数分しかかからず、誰でもベーシックなカメラかスマートフォンで別荘をスキャンできます」とDonegan氏は言います。
一時的な傾向の変化が今ではすっかり定着
コロナ禍が終息に向かうにつれ、Vacasaは旅行者の多くが家族や友人とゆったり過ごせるバケーションレンタル物件を好むという変化が一時的なものではなく、永続的なものとなりつつあることに気づきました。また、出社しなくとも仕事ができる会社員も増え、ワーケーション目的の長期滞在に興味を持つ人も増えています。こうしたタイプの顧客は旅行の計画や滞在先のリサーチに多くの時間を費やしますが、Matterportはどちらの目的にも欠かせません。「1か月間の滞在を希望する方は、週末だけの滞在予定の方よりも多くの情報を必要とします」と同氏は指摘します。
2015年にMatterportを採用して以降、Vacasaは面積6,400万平方フィート以上の貸別荘をデジタル化しました。Vacasaでは、こうした傾向は既にパンデミックの前から始まっていて、今後も継続すると見ています。「家族総出で、あるいは大人数の友人グループと休暇を過ごす場合、それなりの出費、考慮、計画が必要となります」とDonegan氏は語ります。「当社のお客様はパンデミック以前からMatterportのヘビーユーザーであり、今後もその傾向が続くと考えています。誰もが安心して過ごせる、念入りに準備した素晴らしい休暇を計画することは、決して一時的な傾向ではありません」
*予約コンバージョンデータは2019年9月～2021年9月の期間を反映したものです。
VACASAについて
Vacasaは北米の大手バケーションレンタル管理プラットフォームで、北米、ベリーズ、コスタリカで3万軒以上のバケーションレンタル物件を管理しています。バケーションレンタル物件の所有者は、リアルタイムの料金調整で収益最大化を徹底するVacasaの優れた技術プラットフォームを活用することで、業界最高レベルのリターンを享受しています。利用者は、北米全体でプロの手で管理されているVacasaの物件で、年中無休のカスタマーケアを受けながら快適にくつろぐことができます。Vacasaには約6,500人の従業員がおり、住宅所有者、ゲスト、不動産投資家、パートナーに最高のサービスを提供することに精力を傾けています。
本社
オレゴン州ポートランド
業界
旅行・ホスピタリティ
課題
目の肥えた見込み客を引きつけるために、貸別荘の掲載物件について差別化したエクスペリエンスを創出する。
解決策
VacasaはMatterportを活用してバケーションレンタル物件ポートフォリオを大規模にデジタル化し、没入型の3Dツアーで予約を促進。
成果
- 自社物件間、さらに競合他社物件との差別化を強化
- Matterport 3Dツアーの使用で物件リストの閲覧時間は3倍に
- レンタル予約件数が12%近く増加*
- 高度にカスタマイズされたゲストサービス
- マーケティングコストを削減
https://matterport.com/ja/industries/case-studies-3